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物想いに耽りて足を休め、愈々手切と相成り候間

【ヲ活】脳内HDDのデフラグを行いたいのである

ライナーノーツ的なことを再録で少しやってみたのですが
P.e.n.s.e.e.sでそれをやらなかったので
一度頭をリセットする意味でちょっとダラダラまとめてみました

基本、読んで頂いた方のお好きに解釈して頂きたいし
作者がああだこうだ語るのは野暮と思うのですが
そもそも自分が何を思って描いていたのか?というのを
自分が忘れそうなので(年だから)その為の補完です

あと以前に某りかさんから頂いた感想が嬉しかったので
それも踏まえて改めて補強しました




・タイトル(隘路の煙)
あいろのけむりと読みます。隘路を辞書で調べると…
【狭くて通行の困難な道。物事を進める上で妨げとなるもの。ボトルネック。】
とかこんな感じの意味が出ます。
自分は作成中スイカの話と呼んでいましたが、
粗方完成したあたりでタイトルどうしようとなりまして。
皮肉めいた本田の話だからアイロニーって入れたかったのです。
とはいえ左翼くさいものにしたかないので皮肉を前面に出さないように。
ついでに私はフジリューリスペクトなのですが、
短編のドラマティックアイロニーが好きでして、どうにか引っ張れないかと。
しかし英語はようわからんので語感だけでも…、
と携帯で予測変換したら出てきたのが『隘路』でした。
どう読んでいいかわからんし字面厳ついしですが、
『煙が狭い空間に淀んで篭もる感じ』で決めました。


・タイトル(一鳥ヲ)
【彼.木.球.ノ.一.鳥.ヲ.捉.ヘ.ン.ト.欲.ス.ル.ニ.在.ル.ノ.ミ】
日.本.け.ん.玉.協.会.様の説明からです。こんな話に引用して申し訳ございません。
【鶯.の.谷.渡り】という技が剣玉にあるのですが同時に四八手にもあってだな。
それ以上は言いますまい。比喩とか隠喩とか暗喩とか、深読みするのが好きです。


・タイトル(吐き気)
【嘔.吐(ジ.ャ.ン=ポ.ー.ル・サ.ル.ト.ル著)】という小説のタイトルのオマージュです。
嘔吐がどんな話かは割愛するとして、吐き気=嫌悪感という認識です。
男同士での行為に付きまとう嫌悪感というか罪悪感のようなものがあればと。
まぁでも、好きでしてるんですよ。ごちそうさまです。
嫌悪すべきは、大戦からウン十年経過し単衣に平和ボケで善悪の概念が揺らいでいる現実です。


・タイトル(Pensees)
ペ●スではありません。ウキによりますと…
【パスカルが晩年にある書物を構想しつつ書き綴った本であり、「思想・思考」を意味する】です。
フランス語でごめんなさい。邦題だと『瞑想録』となるのですが、
めいそう、瞑想、迷走、日本語が含む語感と意味をいじるのが好きです。
パンセは「人.間.は.考.え.る.葦.で.あ.る」という有名なあれが載ってるあれです。
国≠人間であり国=国.民と思うと、これまた実に皮肉です。


・時期
何回描けば飽きるのか?くらいに夏の話です。
特に明言してませんがお盆というか終.戦.記念日あたりです。
8月は島国というより、本田にとって色んなことが起きているので、
きっと本田の心理はこの時期とても複雑だと思います。
眉毛はそういう時期と解ってて訪れています。


・線香と供花
線香を供えたのは本田なのか眉毛なのか。
描いておいて何ですが、自分の中でも未だにわかりません。
どっちだっていいんですが、供えた相手をどっちと捉えるかで、
色々見方が変わりますが…どちらにせよ、眉毛が線香とは関わっていないように努めていても…
仏壇の部屋の襖は空いていたことだけは事実です。


・退屈
平穏に慣れてしまうことは、怖いことだと思います。
この怖さは震度3くらいじゃビビらなくなってしまった昨今の感覚と近いです。
少しずつ変化はしていますが毎日は同じことの繰り返しです。
平穏が退屈になってしまったら…それはそれで何か狂っている。
島国が彼是してるのはグラつく橋を渡ることで、意識的ないし無意識的に抗ってるんじゃないかと。
一鳥ヲはどうみてもお仕置き\(^o^)/ですが、
本田にしてみれば気紛れで受けているので=暇つぶし、なんです。
見ての通り私の描く本田はほぼ誘い受けです。


・蚊がいた
本田が引っ叩いたのは蚊がいたからだけではないのでは?という意見を頂きまして。
ありがとうございます、大変おいしい設定追加です。
多分見抜かれて若干ムカついたんでしょう。腹いせです。
あと蚊取り線香も「線香」です。煙つながりです。そして夏っぽいアイテム。
夏っぽいを出すためにあれこれ努力していますが、ナボナもそれです。


・蝉の鳴き声
時間の経過が伝わればいいなと。
ミンミンゼミからアブラゼミになってます。最初の蝉は途中で力尽きました。
吐き気の夜明けにヒグラシを入れ忘れたのは失態です。


・帯
外国人が着物をきていると萌えるので今回は眉毛も浴衣を着ている。
というよりも単に着物描く方が楽だからです。
帯の柄だけ固定しておけば、顔が見えなくても色々深読みできるのではないかと。
ところどころ?となることがあっても気にしないでください。
おそらく作画ミスです\(^o^)/


・小ネタ抜粋
 「寧々さん」:ラ.ブ.プ.ラ.スです。
 「どっこいしょういち」:ゴツボ漫画を読んで以来、何かにつけて入れたくなります。
 「No-Thanks」と「結構です」:塩はいりません。料理はしないでください。
 「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」:ビ.ス.マ.ル.クです、あの方ってのは普憫です。
 「道士郎でござる」:入れたかったんです。好きです西森博之。
 「浴衣の着方逆」:「左前」あくまで日本の常識なので。眉毛はわかってやってます。


≪総括≫
今こうしてみると、結構色んな事考えて描いていたんですね。
私はどうにも、無駄に小難しい単語を使いたがる病なので…中2っか高2なんで…
もしわかんなかったら辞書引いてください。
とにかく内容的には自分なりに頑張ったんですけど、
表紙がやっつけすぎて残念なのと、枠線は黒で塗り潰せばよかった。
何より至るところにトーン不足なのが汚点です。
せめてスイカは全部どうにかしたかった…。

そんな感じですが、もしここまでお読み下された方がいらしたらお疲れ様でした!!

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